備長炭は白炭と呼ばれ、黒炭に比べ非常に硬く、火の付きにくい木炭です。しかし、備長炭で焼くと食物が本当においしく焼き上がります。是非、備長炭でおいしい食物を、より一層おいしくいただいてください。 |
■ガスバーナーを使用 |
備長炭に火を付けるの時、一番簡単で手っ取り早いのが、ガスバーナーです。せっかちな方や、時間がなく、すぐにでも始めたい方にはおすすめです。それに炭とガスバーナーだけ用意すればOKです。しかし、ガスバーナーで火を付けようとすると、しばらくの間「ボーーーー」って火を出し続けなくてはならないので、結構大変です。 |
■着火材を使用 |
着火材を使用すると手間もかからず、比較的早く火をおこすことができます。
先ず底に新聞紙をクシャクシャにして敷き、その上に着火材を置きます。その上に炭を2〜3本置いて下から火をつければ、後は待つだけです。着火材は10〜15分燃焼しますので、その間に大抵は炭に火が付きます。着火材には固形と液体とがありますが、一長一短です。固形の物は煙が出過ぎる傾向がありますし、液体の場合は独特のいやな臭いがするので、着火材の使用はあまりおすすめではありません。
*液体の着火剤を、火の上から足すのは非常に危険です。絶対にやめましょう。 |
■自然派・着火用具を使わず火をおこす |
・着火用具を使わずに火をおこす方法は、あまり初心者の方にはおすすめできません。もしチャレンジされるにしても、私の経験上、最低でも1〜2時間前から火を付けだし、念のためガスバーナー又は着火材を用意しておいた方がいいと思います。
・用意する物は、新聞紙、割り箸(5〜10本)又は枯れた木など、黒炭(1〜2個)、備長炭を適量(七輪の大きさによる)。黒炭は火が付きやすく、すぐに高温になるので便利です。用意した材料を上に書いた順番で、燃えやすい順に下から置いていきます。材料を入れていくときのポイントは、絶対詰めすぎない事です。新聞紙も底にぎゅうぎゅう詰めにしてしまうと、空気の通り道がなくなり火が付きにくくなります。備長炭は黒炭に火が付いてから入れます。そして七輪は空気口を風上に向くように置くようにします。無風の時はがんばって団扇で扇ぎましょう。
・さあ、いよいよ火を付けます。余った新聞紙を少量ちぎって、軽くクシャクシャにします。それを手もしくは割り箸で持って火を付け、空気口からつっこみます。あらかじめ入れておいた新聞紙に火が付いたら、しばらく様子を見ます。白い煙が出てきて、割り箸又は枯れ木に火が付けば、あとは団扇で扇ぎながら黒炭に火が付くのを待ちます。すぐに火が消えて、煙も出なくなったら、材料の詰めすぎで空気の通りが悪いか、枯れ木などが湿っている可能性があります。燃え残り方から判断して、もう一度最初からやり直してください。
黒炭に火が付いたら、上から備長炭を立てかけるように隙間をあけて入れます。団扇で扇ぎながら待つこと10〜20分、備長炭に火が付いたら完了です。
注:備長炭の一部に火が付いても、まだまだ火力が弱いので、焼き始めるのは少し待った方がいいと思います。備長炭は火持ちがよく2〜3時間は消えないので、焦らずしっかり火がおこってから焼き始めましょう。 |